2:8の法則

パレートの法則、という法則があります。
イタリアの経済学者のヴィルフレド・パレートという方が発見された法則で、80:20の法則とも呼ばれます。
以前この内容の本が出版され、人気になっていました。

その内容は、売上の80%は全顧客のうちの20%からもたらされている、とか、
売上の8割は全従業員のうちの2割の人が生み出している、など
2割の物事・人が8割の結果を生み出す、ということが統計的に出てきやすい、というものです。

また別の話で、ファッションや新しい商品の購入についても、16%の人が新しいものを進んで取り入れ、残りの人は慎重派という理論が発表されています。
これは、アメリカの社会学者のエベレット・M・ロジャース教授が1962年に発表したイノベーター理論というものです。(上では大まかに書きましたが、発表された理論では消費者を5つにグループ分けし、それぞれの割合を示しています)
これもなぜか2割弱。

ということは、2割と8割という数字は自然に生まれる傾向かもしれません。

そんなわけで、2割と8割のバランスは自然に調和するのではないかと思い、自分のエネルギーについて8割を自分に、2割を外向けに、とイメージしています。
物事を考えたり、行動するのに集中するのは2割の範囲内で。
8割は自分自身に意識を向けるようにしています。

以前のコラムでも書きましたが、あまり外向けにエネルギーが行き過ぎると、バランスを崩しやすくなります。
私自身、仕事でついつい集中しすぎたり、PCを使う時にエネルギーを向けすぎたりすることがありました。
そんな時、自分は自分なので、まず今ここにいる自分に十分にエネルギーを向けること。

実は、そうして自分自身(自分という存在)にしっかりエネルギーが注がれていれば、自分の行動やコミュニケーションもスムーズに充実することが多いです。

行動やコミュニケーションは自分から外の誰か・何かに向けてするのに?と思われるかもしれませんが、自分のエネルギーがしっかりしていることで、外向けのことも整ってくると私は感じています。(少し逆説的ですよね)
行動も、コミュニケーションも、相手はいるが、するのは自分、ということです。

といっても、行動など外向けにもエネルギーはゼロではなく、ある程度必要です。
そのバランスは…という時に、2:8の法則。
エネルギーの8割は自分へ、2割は行動やコミュニケーション、また思考などに向けることをイメージしています。

自然の法則を一つ知ると、色んな場面で活躍の場がありそうです。

2017年3月12日 水野 洋一郎