空と水(くうとみず)について

空と水、という名前は自然に生まれてきました。私自身が大切にしている(したい)あり方のキーワード、二つです。

「空」(くう)は、一見何もない、からっぽのように思われますが、実は万物はこのからっぽの中から生まれてきます。
物理学でも、真空においても全くのからっぽは無く、必ず大なり小なりエネルギーが存在することが知られています。
何も無いようで、すべてが生まれ来る源泉-そんな「空」は般若心経で語られるメインテーマでもあります。

また「水」。私の名前も水野ですが、水・海から生命は生まれてきたといわれるように、創造を育む母体になります。
また水は様々な物事を受け入れます。混ざったり染まったり、コップに入ればその形になったり…深い受容性を持っています。
そんな水は老子の書物「老子道徳経」の中でもよく語られるテーマです。水のようにあること-その素晴らしさ、調和した生き方が説かれています。

空であること、水のようにあること。

これが空と水のテーマであり、私がこうありたいと願うあり方でもあります。
そこには調和があり、創造があり、深い豊かさがあると感じています。

2016年11月14日 水野 洋一郎