学校のテストの成績の方程式

これまで、中学受験をし、また大学受験をし、ペーパーテストの勉強はたくさんしました。
ありがたいことに今は母校の東海中学にも、東京大学にも合格できました。

大学受験時には、一日平均11時間勉強していました。
テレビで京大卒の芸人の宇治原さんも受験時には11時間勉強していた、と言っていたので大体それぐらいなのかもしれません。

後で振り返ると、成績につながるのは勉強時間だけだったのだろうか?と思います。
そこであれこれ考え、行きついたのが下の方程式です。

「ペーパーテストの成績」 = 「勉強時間」 × 「集中力」 × 「勉強のやり方」

時間の多い少ないは人によって異なりますが、それだけでなく、集中力、どれだけ集中してやっているか、また勉強のやり方も人によって異なり、そしてアップしていくことができるものだと思います。

まず、やり方。人間の脳や思考に合ったやり方をしているか、が一つのカギだと思っています。
日本史の暗記も、出来事の流れ、プロセスを重視して覚えていました。
ノートも、この出来事があったから次にこれが起こり、と矢印で結んで流れを書いていました。
後で、人間の脳の働きで「関連付け」というものがあるのを知りました。
ある情報と別の情報を関連させて、頭の中ではしまわれているそうです。
ある時代の流行りの音楽を耳にすると、その時期に体験した出来事を思い出す、というのは関連付けによるものです。

ですが、私はたまたま日本史のこのやり方をしていました。
たまたま採ったやり方が人間の脳や思考に合っているかどうか、が影響している気がします。
なかなかやり方から教えてくれる所も私が子供の頃はありませんでした。

でも、分かってしまえばやり方は変えることができます。

そして集中力。これも変えることができると思います。
生まれつきのものももちろんありますが、気持ちが安定しているかどうかが大きく影響すると思います。
おそらく、子供の頃では、安心感、特に愛されているという安心感が大きいと思います。
あと本人の意志もあると思いますが・・。
大人になると(もしかしたら子供の頃からも)、呼吸や姿勢を整えることで実は気持ちが整うということを知り、実行することもできます。

集中力も生まれつきと思われがちですが、このように取り組み次第で変わっていくと思うのです。

こうやって見てくると、
「ペーパーテストの成績」 = 「勉強時間」 × 「集中力」 × 「勉強のやり方」
の勉強時間も、集中力も、やり方も、実は変えられるということが分かってきます。

ということは、この方程式が正しければ、成績もきっと変わると思います。それも大幅に。

頭がいい・悪いということが言われがちですが、そこに集約してしまうのではなく、少し具体的に見ていくと、生まれつきで変わらないと思われがちなものも、実はポイントをおさえて取り組めば変わるものかもしれません。

2017年1月27日 水野 洋一郎