自分が幸せだと、周りにも広がる

自分が変わると、周りも変わり、社会も変わっていく、という話を前回のコラムで書きました。
これは幸せも同じで、自分が幸せだと、周りにも伝わり広がり、社会にも・・と思うのです。
ただ、周りの人がその幸せのエネルギーを受け取るかどうかは、その人次第です。
そこに本人以外の人が踏み込むことはできません。

このことを少し別の、エネルギーの周波数的な視点で見てみると、また違った側面が見えてきます。
ある状態の自分が見た、周りの人や社会。世界の状況。
それは確かにそこにあるものです。
また別の瞬間、自分がやや幸せな状態になったとしましょう。
その状態で見た、周りの人や社会。世界の状況。

そんなに時間が経っていなければ、大して変わらないだろう、と思うかもしれません。
確かに、見た目はそんなに変わっていないこともありえます。
ですが、自分が変わっていれば、もっと言えば自分のエネルギー、エネルギーの周波数が変われば、見る世界も別の周波数の世界を見ます。
自分がより幸せな状態にシフトすれば、より幸せな(人が多い)世界を見る、ことが多いでしょう。
多い、というのは、学びのプロセスなどの関係から、必ずそうなるとは言い切れないのですが。

別の視点では、よく語られる「引き寄せの法則」からも見ることができます。
自分がより幸せな状態になった。
ということは、幸せなエネルギーになっている。(この場合はよく言われる思考や感情での引き寄せとは少し違いますが)
すると、幸せな人や物事、社会・世界が引き寄せられてくる。

自分のエネルギーが引き寄せの元になります。
思考や感情も一種のエネルギーです。
考えたことが引き寄せられる、というのは思考のエネルギーから引き寄せが起こっている、ということでもあります。
その場合は、自分が考えた内容が引き寄せる対象になりますね。

つまり、自分が周りや社会を変えているわけではないし、変えられもしない。変えるものでもない。
でも、自分が変わることで、「変わった世界」を見るのです。
自分が幸せでいたなら、「幸せな人たちの世界」を見ることが多くなるでしょう。

このことを知った時、知ったと言って様々に学んできたことがつながって上記の内容になっているのですが、その時、自分の「社会を変えたい」という気持ちは大きく変わりました。
むしろ、変えよう、とすることで、変化を止めていた可能性すらあります。

ある物事・対象に、とっても好き!と思っても、大嫌い!と思っても、どちらも強くその対象に意識を向けることになります。
内容は好き嫌いどちらでも、です。
そして、意識を向けたもの、焦点を当てたものが、自分が見る世界の中で拡大する、という法則があります。

ということは、社会のここがイヤ、変えたい、と強く注目したり考えれば、それが拡大していく、ということです。
もちろん、無視したり、何もしない方がいい、ということではないのです。
意識の持ちよう、エネルギーのあり方のことです。

何か行動していくにしても、社会のここがイヤで・・と思い続けるのは、一種の執着をするようなものです。
そうすると、行動してもなかなか変化しない、ということが多々あります。

むしろ、自分はこれをやりたい!やってみよう!とシンプルな気持ちで取り組む、執着や過度な注目はせず、「軽さ」を持って行動すると、自分も、見る世界も身軽に変わっていくのかもしれません。

思い過ぎは「重い」のかもしれないのです。
もちろん、全く何も思わないのがいいということではなく、せっかく人は思考力を持っているので、程々に、バランス良く、思考を使うのがいいと思うのです。

そして、幸せでいる、変化していく、ということを考えると、自分が外側・世界に向けて行動していくことの他に、自分の内側-思考や感情、意識の面で向き合っていくことが必須と思っています。
このことに取り組んで、十年ほど、もしかしたらそれ以上の年月が経ちました。

内側に向き合って、起こる思考や感情を見て、手放すものは手放していく。
それが「軽く」生きる一つのコツでしょう。

その軽さから、人の持つエネルギーの周波数も、段々と上がっていくのかもしれません。

2017年8月1日 水野 洋一郎